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by dankemerci
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ナルニア国物語 ライオンと彼女

ナルニア国物語の第2章「カスピアン王子のつのぶえ」を読んだのですが、
第1章「ライオンと魔女」の方が純粋にファンタジーらしいように感じました。
だからと言って2章がおもしろくない、と言いたいわけではありませんよ。

こういったお話に自然と教訓的なことが含まれていることはよくあると思うのですが、
2章の方がそういったものが1章より意図的に含まれていたような気がしたからです。

私にとってはこのお話は意外と児童小説とはまったく関係のなさそうなことを
思い出させてくれてなんだか意外な発見でした。


旅の途中、ペベンシー4兄妹の末っ子ルーシィが
崖の上にかつて共に戦ったアスランを見かけます。
そのことを皆に伝えるも信じてもらえず、
長兄ピーターの意見を受けて一同谷へ向けて下ることになります。

この後、正直で本質を見る目に優れたルーシィは
夜営に際しても眠れず、導かれるようにアスランのもとに辿り着きます。
そして皆を起こして共に来るよう伝えよと言いつかるのですが、
アスランは皆にすぐにはアスランの姿は見えないだろうと言うのです。

自分の言うことを信じてもらえないだろうと諮詢しつつも、
眠る皆をなんとか起こしてアスランに言われたことを伝え、
誰もついて来なくとも私は行かねば、と言い張るルーシィに
結局残りの兄妹と連れの小人はついて行きます。

やがて皆の目にもアスランの影が、気配が、そしてその姿が見えるようになり、
一同は進むべき道を誤ったことを知ります。


人は見えぬものはなかなか信じません。
ルーシィの正直さをよく知っていたはずの兄妹も
己の目に見えぬものは信じていなかったり、
見えていても信じたくない気持ちから否定したりしたのです。
エドモンドのように賢明で彼女を信じる者もいましたが…。

真実も数多くの意見に負けることが多々あります。
でもその結果はこのお話にあった通りになるでしょう。


ルーシィがアスランに会わないうちにアスランが大きくなった気がすると言うと、
彼はルーシィが大きくなったから大きく見えるのだと言います。
ルーシィが成長すればするほどにアスランが大きく見えると彼は言うのです。


ナルニア国におけるアスランは
偉大なるナルニアの創始者であり、
名前の通り東からやってくる「夜明け」であり、
自我ある者の真の「目覚め」であり、
あるべき本質をうつす鏡なのかなと、ふと思いました。
目指すべきものとも言えるでしょうか。

それはもしかするとルイスにとっての天国のような世界。
あ、天国って言ってもあの世じゃないですよ。
多分、目標とか夢とか憧れとかそういった分類のものです。

最初にお話やあとがきを読んでこのように感じましたが、
改めてゆっくり読んだら違う発見もありそうです。
などと、まだ1回しか読んでおらず明確に内容を憶えていないので
言い訳を付け加えておきます(苦笑)。
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by dankemerci | 2006-04-26 12:28 | 自分向上委員会